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永遠(とわ)の愛に生きて      


1993年 イギリス・アメリカ 伝記・ロマンス

<監督>リチャード・アッテンボロー
<キャスト>アンソニー・ホプキンス , デブラ・ウィンガー , ジョセフ・マッゼロ , ピーター・ファース

<ストーリー>
1952年。作家で、オックスフォード大学の教授であるルイス(アンソニー・ホプキンス)は、兄()との二人暮らし。ある日、彼のファンであるというアメリカ人女流詩人ジョイ・グレシャム(デブラ・ウィンガー)が、訪ねてきた。二人は、イギリスとアメリカの考え方の違いに戸惑いつつも、次第に惹かれ合うようになる・・・。

<感想>
「ナルニア国物語」の著者であるC・S・ルイスと、その妻となったジョイ・グレシャムの出会いから、死別するまでの大人の愛の物語です。

「ナルニア国物語」で、世界的に名を知られたルイスを訪ねて、アメリカから、後に彼の妻となる女性詩人が訪ねてくるのですが、彼の家を訪れたときに、一緒に来た彼女の息子が、ルイスに「屋根裏部屋はある?」と聞くのが、とっても可愛らしかったです。そして、屋根裏部屋に、「ナルニア国物語」に出てきたのと、同じようなクローゼットが置いてあるのを見たときの彼の、うれしそうな顔!(^^)。私にも、なんだかとっても彼の気持ちが、分かりましたね〜〜(^^)。

全体に、淡々とした映画なのですが、これが、あのC・S・ルイスの実話だと思うと、感動します。当時のイギリスとは、こういう人々がいて、こんな考え方をしていたんだということが、よく分かりました。
同じ英語をしゃべる国でも、アメリカとは、だいぶ違っていたのでしょうねぇ。
ジョイ・クレシャム役のデブラ・ウィンガーが、ルイスの同僚の発言に、ぴしゃりと言い返すシーンは、あまりにも可笑しくて、笑ってしまいました。

その後、彼女の身に起こった出来事は、悲しいものでしたが、そのことによって、ルイスは、真の愛の意味を知ることになるのです。
その時の「今の苦しみは、あの時の幸せの一部」という言葉は、とても、美しく、感動的です。いつも、こういう事を考えながら生きていけば、何があっても大丈夫かもしれないと、思いました。

ルイス役のアンソニー・ホプキンスは、同じ年の映画「日の名残り」よりも、柔らかい演技の、折り目正しいイギリス紳士を好演しています。

地味な映画なので、DVDが発売されていないようなのが、残念です。見るときは、ビデオか、TV放映をじっと待つしかないですねーーー(^^;。 (2007,06,08)



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