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トリスタンとイゾルデ      


2006年 アメリカ アクション・アドベンチャー・ロマンス   

<監督>ケヴィン・レイノルズ
<キャスト>ジェームズ・フランコ , ソフィア・マイルズ , ルーファス・シーウェル , ルーシー・ラッセル , ヘンリー・カヴィル , マーク・ストロング

<ストーリー>
暗黒時代のイギリス。幼い時、両親をアイルランド軍に殺され、コーンウォールの領主マークに育てられたトリスタン(ジェームズ・フランコ)は、勇敢な騎士に成長した。ある時、アイルランド軍との戦いで、敵の毒剣に刺され、倒れた彼は、アイルランドの海岸に流れ着く。そんな彼を見つけたのは、アイルランド王の娘イゾルデ(ソフィア・マイルズ)だった・・・。

<感想>
映画館で見逃してしまって、やっと見ることが出来ました。
この物語は、シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」の元となったといわれる悲恋で、ケルト地方の伝説の物語だそうです。

”暗黒時代のイギリス”というのは、いつ頃のことかというと、今から1500年前頃。当時、ローマ帝国に支配されていたこの地方は、5世紀になってローマ軍が撤退したのち、9世紀までは、群雄割拠の時代だったそうで、この時代の物語です。

許されぬ愛に落ちてしまった若い二人の悲恋を美しく描いています。
元は敵同士の土地に生まれたたくましい青年と、美しい女性。しかし、この二人が出会ってしまったら、恋に落ちないわけもなく・・・。でも、二人の愛の前には、次々と試練の時がやってくるのです。切ないですね〜〜(^^)。

特に、トリスタンの苦悩が、よく伝わってきました。演じるジェームズ・フランコが、溌剌とした剣士の顔と、愛することの苦悩に、うちひしがれる様子とが、明確に伝わってきました。彼の思い詰めた顔は、本当に、光が消えたかのような暗い顔で、怖いぐらいでした。
その点、イゾルデ側の葛藤は、あまり伝わってきませんでした。二重三重もの障壁があるのに、愛さずにいられない愛。この切なさ、辛さが少々あっさりと描かれていたように感じましたが、トリスタンがメインなので、このぐらいでいいのかな。

とはいえ、重厚になりすぎない歴史劇が見やすく、それに、この悲恋と、恩義の物語がよくマッチして、見応え十分。キャストも良かったので、やはり、映画館の大画面で見たい映画でした。(2008,04,07)



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