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二流小説家 シリアリスト      


2013年 日本
   

<監督>猪崎宣昭
<キャスト> 上川隆也 , 片瀬那奈, 平山あや , 長嶋一茂 , 戸田恵子 , 中村嘉葎雄 , 伊武雅刀, 武田真治 , でんでん

<ストーリー>
売れない小説家、赤羽一兵(上川隆也)のもとに、獄中の連続殺人犯、呉井大悟(武田真治)から手紙が届く。呉井とは何の関係も持たない彼は、不信を抱きつつも、刑務所の呉井に会いに行くと、呉井は、驚くべき事を赤羽に提案するのだった・・・。

<感想>
 「このミステリーがすごい! 2012年版(海外編)」で、第一位だった、デイヴィッド・ゴードンのミステリー小説『二流小説家』の映画化です。
原作は未読ながら、予告編が面白そうだったので、かなり期待して見に行きました。

うだつが上がらず、官能小説を書いて糊口をしのいでいる赤羽のもとに、猟奇殺人犯として獄中にいる呉井から手紙が届くところから、映画は始まります。
出だしは、ミステリアス、主人公は、いかにも題名通りの”二流小説家”ということで、なかなか面白そうな始まり方でした。

主演で実力派の上川隆也は、いかにも二流小説家で風采があがらない男をしっかり演じています。
でもそれ以上にすごかったのが、呉井を演じた、武田真治。
誰が演じているのか分からないほどの狂気を発散させるような目つきと表情で、圧倒的な存在感でした。

映画の内容はというと、期待していただけに、ちょっと微妙かな(^_^;。
いくつかの疑問点が残るし、ラストの衝撃度も思ったほど無かったです。
日本を舞台として、果たして正解だったのか?と頭をよぎるのは、暗さが足りないせいなのか、殺人自体にリアリティが無いからなのか??。
アメリカとか、韓国版で見たい内容かも。

この微妙な気持ちは、原作を読んだらすっきりするのか、それとも、原作もこんな感じなのか??
「このミステリーがすごい! 2012年版(海外編)」で、第一位だけど、読むべきかどうか、悩むーーー。(2013,06,15)



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