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ノーカントリー      


2007年 アメリカ 犯罪・スリラー   

<監督>ジョエル・コーエン , イーサン・コーエン
<キャスト>トミー・リー・ジョーンズ , ハビエル・バルデム , ジョシュ・ブローリン , ウディ・ハレルソン , ケリー・マクドナルド , ギャレット・ディラハント

<ストーリー>
テキサスの荒野でハンティング中だったモス(ジョシュ・ブローリン)は、複数の死体が横たわる銃撃戦の現場に出くわした。そこで大量のヘロインと、大金を発見した彼は、危険を承知で、その金を持ち帰ってしまう。その後、彼は、冷酷な殺し屋シガー(ハビエル・バルデム)に命を狙われ、逃げ回る羽目になる・・・。

<感想>
公開されて1ヶ月、やっと時間の調整が出来て、見に行くことができました。
思っていた以上に、緊張感溢れる映画で、身を乗り出しつつ見てしまいました。大きなスクリーンで見る事が出来て本当に良かった!

日本公開前から、非情な殺し屋を演じるハビエル・バルデムの評判が高く、アカデミー賞でも、見事助演男優賞でオスカーを獲得しました。私も、何度も彼の予告編のシーンを見て、なんだかすごい!と思っていましたが、やはり、これは、すごい演技でしたね〜〜!
もう怖くて怖くて、彼が出てくると、緊張度がさらに上がりました。これは、そこら辺のホラー映画なんかよりも、よっぽど怖かったかも(^^;。
それに、ストーリーの構成がシンプルで、そのことによって、さらに映画に集中できたような気がします。

怪しげな金を持ち帰ってしまったモス。それだけだったら、彼の悲劇は、もしかすると、免れたかも知れません。でも、彼が仏心(ほとけごころ)を持ってしまったことから、彼の運命は、一転してしまいます。

このモス役のジョシュ・ブローリンが、これまたいいんですね〜。西部の一匹狼の男で、それなりの優しさと、根性と勇気も持ち合わせているモスを好演してます。前半は、俄然彼の味方になって、ハラハラしまいました(^^)。

主演は、警官役のトミー・リー・ジョーンズ。主演と言っても、出番は、割と少なかったです。でも、彼は、こういう役をやらせたら、本当に、ぴったりはまりますね〜〜(^^)。某CMの宇宙人もいいですけどね(^^)。

そして、なんといっても、シガー役のハビエル・バルデム。怖いです。何を考えているのか分からない怖さ!悪役ターミネーターっぽい気さえしました。しかも、あの武器は、何ですか!!?あんなものを武器にしようと考えるなんて!!もう、そこいらからちょっと普通じゃないですねぇ。

そんなわけで、中盤までは、とっても満足したのですが、後半は、物足りないところがありました。それまできっちり描いていた銃撃戦なのに、最後のだけは、あっさりと、終わってしまったところです。そして、モスの妻と会ったあとも、はっきりと描かれてないんですね。このあたりも含めて、もう一度じっくり見直してみたい映画です。(2008,04,23)



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