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脳男      


2013年 日本 
アクション・ミステリー・SF   

<監督>瀧本智行
<キャスト>生田斗真, 松雪泰子 , 江口洋介, 二階堂ふみ, 染谷将太, 光石研, 石橋蓮司

<ストーリー>
無差別爆破事件が続発していた東京で、捜査をしていた茶屋刑事(江口洋介)が、男(生田斗真)を逮捕するが、男は何も話そうとせず、精神科医の鷲谷真梨子(松雪泰子)が精神鑑定を行うことになる・・・。

<感想>
第46回江戸川乱歩賞受賞作「脳男」の映画化作品です。
私は、原作を知らなかったので、題名だけを見て、あまり見る気にならず、ずっとパスしていた作品だったのですが、今回見てみると、さすが江戸川乱歩賞作品の映画化、思っていたよりずっと面白かったです。

冒頭は、なにやら分からないまま、残虐描写が映し出され、ありゃまっ(゚ロ゚)という感じで始まりました。
そして、ある男が、爆弾犯のアジトにいたことから犯人として逮捕される・・・それが”脳男”。
彼は、精神鑑定では、異常が見られないが、実は天才的な知能を持つことが分かってくる・・・。
謎に包まれた男の正体とは?

この映画で、きわめて良かったのが、脳男役の生田斗真。7年前の作品なので今より若くて細くて、お肌も大理石?のよう。人間的なところを総て排除したところがまさにこのキャラクターにピッタリでした。
共演の松雪泰子も、深い悩みを抱えた精神科医役を、抑えた演技で好演していました。

反面、ちょっと残念だったのが、犯人の背景があまり描かれていないので、犯人像がはっきり伝わってこなかったこと。
そのため、犯人役の女性二人がやけに薄っぺらく見えてしまいました。一人は、二階堂ふみが演じていたのですが、早口すぎて何を言っているのか分からないし、演技が大げさでイマイチでした。

連続爆破事件犯の話なので、爆破シーンがたくさん出てくるのですが、日本映画としてはよく出来ていて、迫力あってよかったです。

映画鑑賞後、他の人のレビューを読むと、原作とは、一部違っているところがあるそうなのですが、そもそも原作を知らないで見たので、なんの支障もなかったです。
続編もあるそうなので、原作、読んでみようかしら。(2020,04,04)



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