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ニューヨーク、狼たちの野望      


2008年 アメリカ・フランス (STATEN ISLAND)
コメディー・犯罪

<監督>ジェームズ・デモナコ
<キャスト> イーサン・ホーク, ヴィンセント・ドノフリオ, シーモア・カッセル

<ストーリー>
ニューヨーク市、スタテンアイランドは、ギャングがはびこる地区。そこで、トイレのくみ取り作業をするサリー(イーサン・ホーク)は、優秀な子どもを授かるために、遺伝子操作による医療を受けようと、ギャングのボス、タルツォ(ヴィンセント・ドノフリオ)の金庫から、大金を盗み出すのだが・・・。

<感想>
リュック・ベッソン製作の、日本未公開作品ですが、ユニークで、面白い映画でした。
紹介してくれたのは、う〜ちゃさん、いつもありがとうね!(^^)。

まず、冒頭から面白いです。
ニューヨーク市にあるスタテンアイランド・・・と言っても、日本人にはあまりピンと来ないと思うのですが、それは、アメリカの人にとっても同じようで・・・。
予算をつけ忘れられたり、ギャングが多くて、死体がそこらに放置されていたり・・・と、嘘かホントかよく分からないナレーションで始まります。

主な登場人物は、3人。
ギャングのボスと、トイレのくみ取り作業員と、耳の聞こえない初老の肉屋。
なんのつながりもなさそうなこの三人の、意外な接点が、徐々に明らかになってきます。

3人の日常が、それぞれ、それとなく描かれているのですが、
その日常の中に、これから起こる、悲惨な出来事の伏線が、きっちり描かれていて、よくできた映画だなぁと思いました。
説明しすぎないところも、センスがいいです(^^)。

キャストは、くみ取り作業員に、イーサン・ホーク。
まだ見ぬ子どもに、自分のような苦労をさせたくないと思っている男です。
いつもの颯爽としたかっこいいイメージとガラリと違って、少々頭の巡りの悪い役なのですが、うまく演じていました。

ギャングのボスは、ヴィンセント・ドノフリオ。
私、彼、好きなんですよ〜。変な役が、とてもうまいです俳優さんです。。
今回も、”変”なギャングのボス役です。
一瞬、レイ・リオッタ?!と思いましたが、ヴィンセントさんでした(^^)。
新鮮で、とてもよかったです。

肉屋の親父さんは、シーモア・カッセル。
聾唖者の役でしたが、表情だけで、全てを表現していて、すばらしいです。
人の良さそうな優しげな感じなのですが、途中から、ガラッとイメージが変わって、すごいことに・・・(^^)。

シリアスな話なのですが、ユーモラスな雰囲気も漂っていて、楽しめる映画でした。

題名が、ちょっと大げさなんだけど、DVDスルー作品だから、しょうがないかな。
それにしても、これが未公開だなんて、もったいないです。(2011,08,14)






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