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 2022年 韓国 (BROKER)
 
  
 <監督>是枝裕和
 <キャスト>ソン・ガンホ,  カン・ドンウォン,  ペ・ドゥナ ,  イ・ジウン,  イ・ジュヨン
 
 <ストーリー>
 若い女性が、赤ちゃんポストに赤ん坊を置いていった様子を、病院の中からと外からで、見守っている人たちがいた。赤ん坊を巡って錯綜する人たちの思いが徐々に変化してゆく・・・。
 
 <感想>
 是枝裕和監督が韓国の実力派俳優ソン・ガンホを主演にして映画を作ったことで話題になり、カンヌ国際映画祭にも出品されました。
 
 赤ん坊を”赤ちゃんポスト”の前に置き、去って行く若い女。
 その赤ん坊を元に、お金を儲けようとする男達。
 そして、彼らをじっと観察して、逮捕の時を待つ刑事。
 三者三様の様子をじっくりと描く作品でした。
 
 日本人の是枝監督がどのように韓国を描くのかと思っていたら、
 冒頭のあの韓国の町並み、「これよね、韓国は!」という感じで、韓国には直接行ったことないけれど、なんだかうれしくなりました。
 
 そして、名優ソン・ガンホの存在感。
 どんな役を演じても、根底に、温かさがある彼の演技は、安心して見ていられます。
 その他にも、ペ・ドゥナやカン・ドンウォンといった豪華キャスト。
 赤ちゃんをポストに持っていく若い女性を演じたイ・ジウンは、松岡茉優に似ていて、監督の好みなんだろうなと思ったり。
 
 はじめはバラバラだった登場人物が、赤ちゃんを中心として、家族のようにまとまってゆく様子は、見ていてほっこりするのでした。
 案外淡々と描かれていたので途中ちょっとウトウトしてしまいましたが、丁寧な描き方でした。(2023,10,16)
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