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非・バランス      


2000年 日本 青春

<監督>冨樫森
<原作>魚住直子
<キャスト>派谷恵美 , 小日向文世 , 柏原収史 , 原田美枝子

<ストーリー>
中学2年生の松本チアキ(派谷恵美)は中学生になる時、ルールを作った。それは、友達を作らない、そして、クールに生きていくこと。これは、彼女が中学を生き抜くための作戦だった。ある日、彼女は、オカマバーのママ、菊ちゃん(小日向文世)と知り合い、仲良くなる。菊ちゃんと知り合って、かたくなだったチアキの心は、徐々に、解き放たれてゆくのだった・・・。

<感想>
原作は、児童文学新人賞を受賞した魚住直子さんの同名小説です。

私にとっては、遙か昔の中学生時代ですが、あの頃と比べても、今の中学生は、いろいろ大変そうです。特に、友達関係は、ちょっとしたことで、傷つきやすく、それがその頃には、全宇宙と同じぐらいの大きさだったりするので、本人にとっては、とても大変なことなのでしょう。
ちょっと離れてみると、そんなこと、たいしたことじゃないんですけどね。

チアキの同級生で、自殺未遂したミズエの言葉「飛び降りた瞬間に、しまったと思った」っていうのは、その通りだと思います。そんなことで死んだら、もったいないよ。

主演は、1000人の中から選ばれたという新人の派谷(はたちや)恵美。声を張り上げるところのぶっきらぼう加減がなかなか良かったですが、演技は、まだまだこれからでしょうか。
といっても、もう8年も前の映画です。彼女はその後、「きょうのできごと a day on the planet」「シムソンズ」などの映画に出ていたようですが、覚えてませんねぇ。

なんといっても、この映画で一番良かったのは、やはり、小日向文世ですね〜。もともと優しい顔つきなので、オカマ役がよく似合っています。花束を抱えている姿なんて、もう、絵に描いたようなオカマちゃん!(^^)。孤独なチアキを優しく、時には、厳しく、支えて、力づけてあげる姿もとってもいいですし、歌まで披露して、くれていて、小日向文世、ばんざい!!と言いたくなりました(^^)。(2008,06,24)



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