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ブルー・レクイエム      


2004年 フランス スリラー・アクション・犯罪   

<監督>ニコラ・ブークリエフ
<キャスト>アルベール・デュポンテル, フランソワ・ベルレアン 

<ストーリー>
現金輸送会社ヴィジラントにアレックス(アルベール・デュポンテル)という独身男が警備員として入社した。入社した早々、男はライフルを渡され、現金輸送車の警備にあたる。この現金輸送会社は、今年に入って3回も襲撃され、経営難に陥り、近々アメリカの大手会社に買収されることになっていた・・・。

<感想>
ある男の復讐劇の映画だと聞いていたのですが、最初は、気が抜けるほど淡々とした、静かな映画でした。
ただ、男には、何か、隠された秘密の匂いがプンプンとはしていて、いったい、何が、どうなって、そして、どうするつもりなのかと、じっと息をこらして見ていました。

中盤以降まで、現金輸送車の警備員の仕事と、人間模様を描いたドラマです。
現金輸送車と言っても、この会社の場合、小銭を扱う輸送業。それなのに、3回も襲撃され、警備員の命も失われている。
同僚には、もっと訓練を受けさせろという署名を求める男がいたり、襲撃犯に出会ったら、皆殺しにしてやると息巻くおじさんがいたりもするのですが、その他は、同僚同士ふざけ合ったりする、普通の職場。その中で、アレックスは、息を潜めているようでした。

そして、突然、事態は動き始めます。
ヒーローなどいない、リアルな混乱状態の中で、アレックスは、やっと心穏やかな時を取り戻したのでしょうか・・・。

ハリウッド映画の復讐ものと同じ期待をしてはいけません。途中までは、何を描いているのかと、戸惑いもありました。そして、真相がやっと分かったときに、そうだったのかと、それまでの色々なシーンを理解することができました。なかなか味のある構成です。
今度、ハリウッドリメイクされるとかいう話ですが、この雰囲気とは違う映画になっちゃうんだろうなぁ・・・。(2006,07,16)



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