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ブルーバレンタイン      


2010年 アメリカ (BLUE VALENTINE)
ロマンス   

<監督>デレク・シアンフランス
<キャスト>ライアン・ゴズリング, ミシェル・ウィリアムズ, マイク・ヴォーゲル

<ストーリー>
引っ越し業に就くディーン(ライアン・ゴズリング)と、医師を目指すシンディ(ミシェル・ウィリアムズ)は、老人ホームで、運命的な出会いをする。結婚した二人は、数年後、一人娘のフランキー(フェイス・ワディッカ)をかわいがりながらも、心の距離は、微妙にズレ始めていた・・・。

<感想>
人生は、どうして、こうも、ままならないのでしょう。
映画を見た後、そんな事を思って、心が重くなりました。

ディーンとシンディの、結婚7年目の日常と、出会いの頃の彼らの映像が、交互に描き出されます。

結婚7年目の彼らは、まさに倦怠期。
将来を見据える二人の考え方の相違が、二人の間に大きな溝を作っているようでした。
それなりに、日常を送ってはいるけれど、小さな事で、諍いが絶えず、
いつそれが爆発してしまうのか。
見ていて、息が詰まりました。

一方、出会いの頃の彼らは、困難を二人で乗り越え、明るい未来を信じて疑わない。
二人とも、若くて、輝いていました。

それなのに・・・。
何故・・・。

ここを乗り越えたら、いい夫婦に戻れるのかもしれないけれど、二人の溝は、あまりにも深くて、やっぱりそれは、望めないことなんだろうな。
パパが大好きなフランキーが、かわいそうだった(T_T)。

男女が別れる理由は、色々なものが積み重なった結果であって、一口では言い表せない。
それを簡単に言うとすれば、「性格の不一致」とか「価値観の相違」になるのでしょう。
若い時には、その意味が分からなかったけど、年を重ねると、分かって来る。
でも、分かってうれしいかというと、ちっともうれしくないんだな、これが(^^;。

主演の二人は、7年の間の変貌を、うまく表現していました。
特に、ライアン・ゴズリングは、プチハゲメイク?!で、別人のよう(^^;。
最初の内は、あまりの変貌に、違う人?!!!とか思ってしまった(^^)。
ミシェル・ウィリアムズの方は、体重が、だいぶ違っていたのではないかしら。
若い時は、ほっそりと、7年後は、ぷりぷりに(^^)。
お見事でした。(2012,06,09)



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