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フリーダム・ライターズ      


2007年 アメリカ 

<監督>リチャード・ラグラヴェネーズ
<キャスト>ヒラリー・スワンク , パトリック・デンプシー , スコット・グレン , イメルダ・スタウントン

<ストーリー>
ロス暴動から2年後の1994年。ロサンゼルス郊外のウィルソン公立高校に赴任した国語教師エリン・グルーウェル(ヒラリー・スワンク)は、理想に燃えていた。しかし、人種間の対立から、生徒達は、その日を生き延びるだけで精一杯で、まじめに勉強しようとする生徒は、皆無だった。そんな彼らを前にして、エリンは苦悩するが、ある日、彼女は、生徒達に日記帳を配り、そこに自分の思いをぶつけるようにと言う・・・。

<感想>
実話だそうです。
人種差別廃絶を叫ぶのは簡単ですが、実際に行動するのは、根が深すぎて大変な困難が伴います。
これは、大きな理想を胸に、頑張った一人の女性教師の物語です。

正直、感動実話映画は、お説教臭くて、なんだか苦手なのですが、見るとやはり、感動してしまいますね〜〜。
理想に燃える新人教師が、挫折しながらも、子供たちに少しでもいい教育を・・・いえ、それ以前に、いい環境を与えたいとのめり込む姿は、一途で力強く、頭が下がる思いです。
身を粉にして働くということは、彼女のようなことを言うのでしょうね。こんな事は、誰にでも出来ることではないです。
でも、そんな彼女の努力と頑張りは、しっかりと生徒達にも伝わり、だからこそ、また、先生のやる気も高まるのでしょう。

ただ、彼女の場合は、のめり込みすぎて、夫との間に亀裂を生じてしまったのは、不幸でした。でも、仕事にあんなに没頭されてしまったら、夫としては、確かに、面白くないかもしれませんねぇ。

あちらの学校の荒れ方は、授業中の教師が廊下からすぐに警備員を呼べるという場面に端的に現れていました。生徒と言っても、体格はもう大人と同じ。暴れ出したら、女性教師では、手が付けられません。そんな中で、教師として毅然と生徒達のリーダーシップを取るのは、大変なことであるのは、想像に難くありません。

主演のヒラリー・スワンクは、意志が強く、理想に燃えた教師役がぴったりでした。彼女は、製作総指揮にも名を連ねています。
ヒラリーの夫役を、パトリック・デンプシーが演じていました。彼は、優しいけれど、ちょっとダメダメな役がよく似合いますね(^^)。(2008,08,22)



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