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フローズン・リバー      


2008年 アメリカ 犯罪   

<監督>コートニー・ハント
<キャスト>メリッサ・レオ , ミスティ・アッパム

<ストーリー>
カナダ国境近くに住むレイ(メリッサ・レオ)は、ギャンブル好きな夫に、新しい家を購入するための資金を持ち逃げされて、途方に暮れていた。やっと夫の車を見つけたレイは、運転していたモホーク族の女性ライラ(ミスティ・アッパム)に、不法移民の密入国の手伝いを手伝わされる・・・。

<感想>
疲れ切った顔の女性の目から一筋の涙・・・。
いったい彼女に何があったのか。
徐々に、話が見え始めます。

生活苦の中で、コツコツと貯めた夢の金を直前になって失ってしまった家族。
それも、ギャンブル好きな夫に持ち逃げされたとなったら、誰に訴えることも出来ず、遠ざかる夢を見つめる彼女の姿が、痛々しさを越えていました。

そのために、彼女は、犯罪に手を染めるようになるのですが、
初めて犯罪に手を出してしまう、彼女の怖ろしさが、こちらにも十分伝わってきて、
手に汗を握ってしまいます。

極貧の生活の中でも、最低限の夢を奪われまいとする彼女の決意が、これまた痛々しかったです。

でも、救いは、子供たちへの愛。
レイの二人の子供達への強い愛と、
産み落としてすぐに子供を奪われてしまったライラの愛。
この二つが、奇蹟を起こしました。

辛くて、寒さが身に凍む、映画ですが、
ラストは、希望が見えて、ほの明るいです。

映画を観る前に、なるべく人のレビューは読まないようにしているのですが、
たまたま読んだ新聞に、ネタバレが書いてあって、
結末を知っていたのが残念でした。
新聞にネタバレなんか書くなーー!!(TT)。

大阪では、この日が初日。
地味な映画かな?と思ったけれど、評判が高かったからか、満席でした〜(^^)。(2010,02,27)






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