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ふたりの5つの分かれ路      


2004年 フランス ロマンス   

<監督>フランソワ・オゾン
<キャスト>ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ , ステファン・フレイス , アントワーヌ・シャピー

<ストーリー>
別居していたマリオン(ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ)とジル(ステファン・フレイス)は、この日、とうとう正式に離婚した。その後、2人は、ホテルに行く・・・。その前のある時、マリオンとジルは、ジルの兄と、ゲイである兄(アントワーヌ・シャピー)のパートナーを呼んで、食事を共にする。その前には、マリオンの出産、2人の結婚式、そして、出会いがあったのだ・・・。

<感想>
オゾン監督の映画は、好きなものと苦手なものとがあって、これは、どちらかというと、苦手な方かな。ちなみに、彼の作品で好きなのは、「まぼろし」「スイミング・プール」。苦手なのは、「8人の女たち」

どうしてこの映画が苦手かというと、私自身が、この夫婦に全く共感できなかったからです。出会いから離婚までを時間を遡るようにして描いてゆく手法は、最初、分かりにくかったですが、それは、途中から慣れました。しかし、そこに描かれている、その時々の彼らの行動が、全く理解不能。
そこには、それまでの2人の生活や、関係が濃縮されているのでしょうが、理解力が悪いのか、私の想像範囲を超えているのか、私には、ちょっと理解出来ませんでした。

ただ分かるのは、最初の出会いがとても輝いていたらしいということ。そして、その輝きが時と共に薄れ、2人の間の齟齬が、大きくなっていったということです。こういうことって、離婚する夫婦のパターンではないかと思うのですが、どうなんでしょうか。

それにしても、出産の時に立ち会いたくないという夫の心理、全く分かりません。もう、この行為だけで、私だったら、決定的だと思います。それに、この旦那は、神経質そうで、私の苦手なタイプでもありました(^^)。

フランスの題名の「5×2」というのは、彼らの場合、5×2=10だけの別れる理由がある、と言うことでしょうか。
いつもながら、見た後々まで、色々考えさせられるこの監督特有の作品ですねぇ(^^)。 (2006,09,28)



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