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ヘイヴン 墜ちた楽園      


2004年 アメリカ・イギリス・ドイツ・スペイン 犯罪   

<監督>フランク・E・フラワーズ
<キャスト>オーランド・ブルーム , ビル・パクストン , スティーヴン・ディレイン , アグネス・ブルックナー , ゾーイ・サルダナ , アンソニー・マッキー

<ストーリー>
脱税の容疑でFBIによる家宅捜査を受けることを知ったカール・リドリー(ビル・パクストン)は、娘のピッパ(アグネス・ブルックナー)を連れてカリブ海のケイマン諸島へと逃亡する。父親の都合で、全てを捨てなければならなかったピッパは、父への不満を募らせる。一方、島の青年シャイ(オーランド・ブルーム)は、有力者の娘アンドレア(ゾーイ・サルダナ)と恋に落ちるが、彼女の家族に猛反対されていた・・・。

<感想>
変わった感じの映画でした。ちょっとした群像劇でもありました。
オーランド・ブルームが主演なのに、最初は、彼とは関係のないストーリーから始まります。その場面に、彼も、エキストラのように、時々登場するのが面白いです(^^)。
そして、突然、時間軸が変わります。
同じ時間に起こっていることを違う人の目線で描くあたりは、今公開中の「バンテージ・ポイント」と、ちょっと似ていましたね〜。
結構スリリングで、そして、話が進んでゆくうちに、徐々に事情が分かってくるという趣向は、とても面白かったです。

ただ、映画上での説明不足なのか、私が鈍いのか、カールの事情が、今ひとつ分かりませんでした。これは、この島のタックスヘイブン((tax haven)=外国企業に対して税制上の優遇措置を与えている国または地域。租税回避地。 )というシステムが、関連している話らしいのですが、もうちょっと説明して欲しかったかな。そうしたら、ラストのオチも、もっとスカッと楽しめたような気がします。

他にも、なぜ??と思うような箇所も多くて、そこら辺をスッキリとしたら、もっと面白くなったのにと思いました。
監督のフランク・E・フラワーズが3日間で書き上げた作品をオーランド・ブルームが気に入って、映画化したということで、あまり練らずに映画にしちゃったのかな。オーランドは、映画の製作も兼ね、美しい顔をあえて醜くするという意気込みで臨んだ作品です。

オーランドの恋人役を演じたゾーイ・サルダナが、とても印象的でした(^^)。(2008,03,07)



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