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へルター・スケルター2004      


2004年 アメリカ アクション・ホラー   

<監督>ジョン・グレイ
<キャスト>ジェレミー・デイヴィス , クレア・デュヴァル

<ストーリー>
1969年8月に起きた、シャロン・テート惨殺事件の首謀者、チャールズ・マンソンを描いたTVM。マンソン(ジェレミー・デイヴィス)は、自分のレコードの製作を催促するため担当のプロデューサーの家を探し出すが、すでにそのプロデューサーは引っ越しをしていた。その後、彼の家に住んでいたのは、ロマン・ポランスキー(マレク・プロボシュ)の愛人で、彼の子を妊娠中のシャロン・テート(ホイットニー・ディラン)だった・・・。

<感想>
昨年、ロマン・ポランスキーと、シャロン・テートが共演した「吸血鬼」を見てから、「シャロン・テート事件」とは、いったい何だったんだろうと、ずっと思っていたのですが、前に録画してあったこの映画を、見る勇気がやっと出ました。

思い込みが激しく、自信過剰な男が自尊心を傷つけられた事から起こした殺人で、しかも、シャロン・テートは、彼とは、なんの関係もなく、ただ、その家に引っ越してきていただけという、余りにも不運な出来事のようです。これでは死んでも死にきれません。しかも、お腹には、ポランスキーの赤ちゃんがいたというのだから、本当に、可哀相です。
そして、この事件の後も、マンソンは、自分の信奉者に、殺人を命令して、なんの関係もない人たちを何人も惨殺しているのですから、狂っているとしか思えません。

しかも、彼を取り巻く信奉者たちは、そんな彼を全く疑うことなく、笑顔で、人を殺すのですから、いったいどうなっているのでしょう。
これはまるで、カルト集団です。かつてのオウム真理教と、まるでそっくりなので、驚きました。私から見ると、変人にしか思えない彼のどこに、そんな、人を虜にしてしまうような魅力があったのでしょう。
ひょっとすると、チラリと映っていたように、ドラッグの力で、コミューンを統制していたのかもしれないですねぇ。

主演は、気弱な役が多いジェレミー・デイヴィス。でも、この映画の彼は、もう、いっちゃってます。そして、不気味で、怖ろしい。あまりにもそれが強烈だったので、映画を見た日の夜、夢に出てきました(T_T)。(2007,02,03)



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