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プロヴァンス物語 マルセルの夏      


1990年 フランス 伝記

<監督>イヴ・ロベール
<キャスト>フィリップ・コーベール , ナタリー・ルーセル , ジュリアン・シアマカ

<ストーリー>
南仏、オーバーニュ。教師の父(フィリップ・コーベール)と、美しい母(ナタリー・ルーセル)の深い愛情に包まれて育った9歳のマルセル(ジュリアン・シアマカ)は、夏休みの間、親戚たちとプロヴァンスの別荘にやってきた。町育ちの彼にとって、そこは、美しいばかりでなく、最高の遊び場だった。山の少年リリと出会ってからは、毎日外で過ごすのが日課だった・・・。

<感想>
「愛と宿命の泉」の原作者であり、フランスの国民的作家、マルセル・パニョルの原作「少年時代の思い出」の映画化作品。

だいぶ昔見たことがあるかも??と思いつつ見ていましたが、覚えていたのは、ただ一カ所、別荘に向かう山道で、マルセルが母親に、運動靴を差し出すシーンだけでした。あそこがよっぽど印象的だったのかしらん・・・??(^^)。

ストーリーは、マルセルの周りで起こるいろいろなこと。メインは、夏の別荘での様々な出来事です。
いつもとは違う土地で生活することによって、いつもと違う大人たちを見ることになるマルセル。
絶対的な尊敬の対象だった父親に対しての思いにも微妙な変化が現れ、彼のひと夏の成長が微笑ましく描かれています。

また、どことなくひ弱な、町育ちのマルセルには、山育ちの友達ができ、山での過ごし方や、自然の決まりごとなど、多くのことを学んで、心も体も一回り大きくなるのでした。

そんなマルセルの生活が生き生きと描かれていて、とてもいいです。

マルセルを演じたジュリアン・シアマカが、この役にぴったりで、かわいい〜(^^)。
彼は、この映画の続編「プロヴァンス物語 マルセルのお城」の二作にしか映画出演はなかったようで、ちょっと惜しいような気もしますが、それはそれで、潔くて、かえっていいかもね(^^)。

→DVDは「マルセル スペシャルエディション」として、二作が収納されているようです。(2009,09,04)



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