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黄泉がえる復讐      


2017年 韓国 (RV: RESURRECTED VICTIMS)
サスペンス・ミステリー・SF   

<監督>クァク・キョンテク
<キャスト>キム・レウォン, キム・ヘスク, ソン・ドンイル

<ストーリー>
ジンホン検事(キム・レウォン)の母ミョンスク(キム・ヘスク)は、7年前に殺されたが、その犯人はまだ捕まっていない。そんな彼女が突然生き返り、息子であるジンホンに襲いかかった。ミョンスクは、RV=犠牲復活者と認定されるが、その為に、ジンホンに、母親殺しの疑いがかかる・・・。

<感想>
ホラーとサスペンスミステリーが合体したような話で、ネットの評判は、イマイチ(2.8とか)だったのですが、案外面白かったです。

殺人事件で殺された被害者が、生き返って犯人を殺す!これって、究極の復讐ですよね。
日本の幽霊話にも通じる不気味さと正当性があるような気がしました。
ただ、今回のストーリーは、わざと複雑にしているような所があり、最初はよく意味がわからなくて、結局2回見てしまいました。
で、彼らRV(犠牲復活者)にも矛盾するような所もあり、というか、彼らに意味を持たせた生存者の認識がそもそも間違っていたということなのか、ツッコミどころがいろいろありました。
世界で100人弱のRVが発見されているというけれど、実際にはもっと多くのRVがいて、訳の分からない殺人やら死者は、みなRVのせいにされたり、もしくは、RVとなって復讐したりで、世の中無茶苦茶になりそうです。

それより怖かったのは、国家情報局が、不都合な死体の隠蔽を常習しているようなシーンが普通に描かれていたところです。
やっぱり韓国の国家権力は、映画ではいつもろくな描かれ方をしてないですね。怖い怖い。(2023,04,03)



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