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レオポルド・ブルームへの手紙      


2002年 イギリス・アメリカ 

<監督>メヒディ・ノロウジアン
<キャスト>ジョセフ・ファインズ , エリザベス・シュー , ジャスティン・チャンバース , デボラ・カーラ・アンガー , メアリー・スチュアート・マスターソン , ジェイク・ウェバー , デニス・ホッパー , サム・シェパード

<ストーリー>
アメリカ、ミシシッピ州。15年の刑期を終えて出所したスティーヴン(ジョセフ・ファインズ)は、仕事の合間に、服役中に文通で知り合った少年、レオポルドへの手紙を書き続けていた。レオポルドの母親(エリザベス・シュー)は、彼の出生そのものに嫌悪感を抱いていて、息子を愛することが出来なかった・・・。

<感想>
生まれたときから、いいえ、生まれる以前から、自分の存在を母親に疎まれていたとしたら、そんな不幸なことはありません。しかし、レオポルドはまさにそういう生い立ちの子供だったのです。その理由を、本人は知っていたのでしょうか・・・。
そんな少年と、元囚人スティーブンとの手紙のやりとりを軸にして物語はミステリアスな味付けで進んでゆきます。

この映画で驚くのは、悟りきった修道僧のようなスティーブンを演じたジョセフ・ファインズ。ずっと彼が演じているとは、気がつかないほど、いつもの彼とは違っています。熱演ですね〜。

それにしても、レオポルドの母親は、どうしようもない人です。自分が原因を作っておいて、何の罪もない息子にあんな態度を取るなんて。彼女の浅はかな行動は、本当に許し難いし、余りにも執念深くは、ないでしょうか。とても、大学の教壇に立とうかというほどの人には思えない行動です。そんな彼女を演じているのは、エリザベス・シュー。彼女自体、あまり才女には、見えないので、特に前半、この役に合っていたのかどうか、ちょっと疑問を感じました。
キャストは、他にも、思いがけず豪華で、お得な感じのする映画でした。
映画を見たあとも、達成感というか、清涼感が満ちあふれるような感じがして、とてもよかったです。
「ユリシーズ」がこの映画の布石になっているのですが、読んだことがなくて、残念でした。今度挑戦してみようかしら(^^)。(2006,10,03)



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