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50/50 フィフティ・フィフティ      


2011年 アメリカ (50/50)
コメディ   

<監督>ジョナサン・レヴィン
<キャスト>ジョセフ・ゴードン=レヴィット, セス・ローゲン, ブライス・ダラス・ハワード, アンジェリカ・ヒューストン, フィリップ・ベイカー・ホール, アナ・ケンドリック

<ストーリー>
27歳のアダム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、腰痛のため、病院で診察を受けるが、思いがけず、ガンの宣告を受ける。しかも、生存率は50パーセント。すぐ、闘病生活に入った彼は、病気の現実に戸惑うばかりだった・・・。

<感想>
脚本を書いたウィル・ライザーの実体験を元に、彼の実際の親友であるセス・ローゲンが助演した闘病映画です。

闘病ものといっても、コメディータッチの映画なので、割と気楽に見ることができました。
それにしても、27歳で、ガンの宣告は、あまりにも、辛い話です(T_T)。

実体験が元になっているだけあって、闘病シーンは、控えめながら、リアルに感じられました。
医者の宣告シーンなんて、あまりにも、淡々としていて、いったい誰の話?何を言ってるの??という感じ。
あんな淡泊な医者も、中には、いるのかもしれませんねーーー(^^;。

病気のシビアさに、笑いをプラスするのが、セス・ローゲン演じるカイル(^^)。
彼のハチャメチャな忠告や、ばかげた提案は、実は、彼を心配するあまりの言動なのですが、やっぱりおかしくて笑ってしまいました。

それにしても、病気の人に対する態度って、難しいなと思います。
自分も、病気の経験があれば、病人の気持ちも分かるのでしょうけれど、
突然、病気の事実を突きつけられたら、それだけで動転してしまうだろうし、第一、病人に、どう接したらいいのか、戸惑ってしまいます。
病人本人は、あまり、腫れ物に触るようにして欲しくないそうですが、なかなか、カイルのようには、出来ないですよねーー(^^;。

でも、病気になったから、ガンであるからと、悲観的であるばかりでは、病気とは闘えません。
今の状況を受け入れつつ、前向きに、そして、時には、ジョークとして笑い飛ばすほどの強さも必要なのでしょう。
点滴のシーンでの、他の患者との会話では、病気と付き合ってきた強さが感じられました。

それにしても、セス・ローゲンのような友だちって、貴重な存在ですね。
そしてやっぱり、親のありがたさも、改めて感じました。

50/50の確率のとらえ方も、どう受け止めるかは、大切なことですよね。(2011,12,07)






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