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LOGAN ローガン      


2017年 アメリカ (LOGAN)
アクション・SF   

<監督>ジェームズ・マンゴールド
<キャスト> ヒュー・ジャックマン , パトリック・スチュワート

<ストーリー>
2029年には、すでに大半のミュータントが死滅していた。生き残ったローガン(ヒュー・ジャックマン)も、もはや体はボロボロだった。そんな彼の前に一人の女性(エリザベス・ロドリゲス)が現れ、ある少女(ダフネ・キーン)をノースダコダまで送り届けるように言うのだった・・・。

<感想>
今までの”アメコミ”X-MENとは一線を画した、シビアな世界が描かれています。

冒頭から、ショッキングでした。
あのローガン=ウルヴァリンが、いかにもくたびれ果てた体(てい)で車の中で寝ているのです。
そして、車の部品を盗もうとしていたこそ泥を追い払うのですが、その動きも、もう、かつての彼とは、別人のようでした。
そして、もう一つの衝撃は、老いさらばえたプロフェッサーXの姿。しかも、始末に負えないのが、発作によって、自分の能力を制御なしに放出してしまうこと。
これは、深刻なミュータントの老後問題ですね(T_T)。

X-MENが老化するなんて、考えもしなかったので、この最初の設定でまず驚きました。
体中ぼろぼろのローガンや、老いてしまったプロフェッサーXの姿を見ているのは、超人的な力を持っていたミュータントだったからこそ、さらに辛く感じてしまいました。

そんな彼らの前に現れたのが、謎の少女ローラ。
この若くて元気いっぱいのローラの姿は、まぶしいぐらいでした。
ローラを演じたダフネ・キーンが、素晴らしいです。
激しい表情や、スタントトレーニングをして挑んだというアクション、そして終盤のスペイン語にいたっては、彼女ありきの映画だったのでは?とまで思ってしまいました。

ローガンの最後の壮絶な戦いは、消えゆく運命の深い悲しみに満ちていましたが、その中には、責任を果たしたかのような、大きな安堵も感じられました。
長い間ご苦労様でした、ウルヴァリン、そしてヒュー・ジャックマン!(2017,06,10)






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