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TAJOMARU      


2009年 日本 時代劇   

<監督>中野裕之
<キャスト>小栗旬 , 柴本幸 , 田中圭 , 池内博之 , 綾野剛 , 近藤正臣

<ストーリー>
室町末期。管領職を受け継ぐ畠山家の長男、信綱(池内博之)と次男、直光(小栗旬)は、仲の良い兄弟だった。直光は、幼なじみの阿古姫(柴本幸)と、結婚を誓いあっていたのだが、八代将軍・足利義政(萩原健一)は、阿古姫と縁組みした方に管領職を授けると宣言する。自分の将来を奪われる危険を感じた信綱は、阿古姫を我が物にしようとするが・・・。

<感想>
芥川龍之介の「藪の中」を元にしたオリジナルストーリーの映画化作品。

「藪の仲」の映画化というと、豊川悦司、天海祐希、金城武という豪華キャストで、なおかつ全くつまらなかった「MISTY」という映画を思い出して、いやぁ〜〜な気分に陥るのですが、今回はなんと言っても小栗旬クン!予告編もなかなか良かったし、ちょっと期待してました〜!(^^)。

美少年たちの”おままごと劇”から始まったこの映画、つかみも良かったですよ〜。ちょっと長かったけど・・・(^^;。

何より良かったのは、キャストが、それぞれの持ち味を生かした演技を披露してくれて、最後まで飽きずに楽しめたところ。
特に良かったのが、阿古姫役の柴本幸。
NHKの「風林火山」での気の強い由布姫役が、とってもよくて、印象的でしたが、今回の阿古姫役も、とてもいいです。
悲劇的な役なのですが、彼女の力強い台詞回しが、とても合っていました。ハッとするほどの美人と言うわけではないですが、気が強くて、気丈な女性の役が、とてもよく似合う女優さんです。

他のキャストの、やべきょうすけ、萩原健一、松方弘樹など、それぞれみんな良かったです。

もちろん、主演の小栗旬は、すばらしかったです。
演技はもちろん、殺陣も、乗馬も違和感なく、今までの数多くの映画出演が、今の彼の糧となっているのでしょうね。これからの日本映画をしょって立っていく男優さんだと思います〜〜(^^)。

そんな中、ストーリーだけが、ちょっと残念な感じがしました。
「藪の中」が原作だと思って見ているからなおさらなのでしょうが、”藪の中”的で、ミステリアスな、あっと驚くはずの、それぞれの思惑の絡み合いが、阿古姫の部分だけなので、ちょーーーっと弱い。これだけなの??という気がしてしまいました。

でもでも、小栗君の存在のおかげで、131分間、全く飽きずに最後まで見ることは出来ましたよ〜〜(^^)。(2009,09,16)






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