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「殺意の爪」 
小池真理子 2001.09.25





怒鳴り合う声、立ち去る男、長く続く女の悲鳴。
――同じマンションで愛人を待つ木部比呂子はそのとき不審な思いにかられた。
翌日、その部屋から布施夏美の死体が発見され、夏美の恋人が逮捕された。
「彼はシロだ」真実を知る比呂子はしかし、不倫の恋の発覚を恐れて口を噤んだ。
秘密に怯える彼女の前にあらわれた男は!? 
赤いマニキュアの謎。日常の中にある恐怖。(裏表紙より)


この作家の本は、全部読み尽くしたと思ってたのに、まだ、読んでないのがあったとは・・・(^^;。
でも、読み終えるまで、不安でした。過去に、読んだんじゃないかと思って・・・(^^;
(読んでもすぐ忘れる病です)。

出だしが、なかなかです。
この犯人のつぶやきが、頭の隅から離れず、謎解きの助け?をしてくれます。
でも、最後まで、私は、犯人が分からなかったです。
この犯人当てをラストまで、ひっぱって持っていくところが、小池真理子さん、すごいですね。
でも、これって、ちょっと・・・・(ネタバレなんで言えないーーー!(^^;)。
私としては、この、発端となる、爪=マニュキアの動機付けが、ちょっと物足りなかった様な気がするのだけれど・・・。
でも、読者を、小説の中に引き込む力は、さすがです。