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「陰陽師」  夢枕獏 2001.12.01



        



平安時代。
闇が闇として残り、人も、鬼も、もののけも、
同じ都の暗がりの中に、時には同じ屋根の下に、息をひそめて一緒に住んでいた。
安倍晴明は従四位下、大内裏の陰陽寮に属する陰陽師。
死霊や生霊、鬼などの妖しのものを相手に、
親友の源博雅と力を合わせこの世ならぬ不可思議な難事件にいどみ、あざやかに解決する。(裏表紙より)



映画を見てから読み始めました。
6編の短編からなっています。
それぞれ、晴明と、博雅が関わった、妖しの事件の顛末です。
一つ一つの話を、出来れば、続けて読まないで、じっくり味わって読みたい物語でした。
(と言っても、どんどん読み進んでしまうのですが・・・(^^))
また、話し始めに、必ず、晴明と、博雅とのやりとりが出てくるのですが、
これが、なかなかおもしろくて、思わず、ニヤリとしてしまいます。
著者の夢枕獏さんは、この作品を書くに当たって、相当勉強されたようです。
歴史上の有名人も出てきて、その点でもおもしろいです。


夢枕獏公式HP「蓬莱宮」(有料)