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「肩ごしの恋人」    唯川恵 02.03.19






気に入ってしまいそうなものを見つけた時、必ずいちゃもんをつけたがる、萌。
私を好きにならない男がこの世にいるなんて、どうしても信じられない、るり子。
きっとあなたの中にいる、ふたりの女の恋の物語。 (「MARC」データベースより)


第126回直木賞受賞作です。
読みやすくて、遅読の私が半日で読んでしまいました。
5才からのつきあいの、萌と、るり子。
二人は、対照的な性格で、お互いのことが理解できないまま、それでも、ずっと、親友だった。
こんな、好きなことを言い合える幼友達が近くにいて、うらやましい。
ちょっと、るり子には、疲れるだろうけど・・・。
同性に、最低!と、思われ、きらわれる、るり子。
でも、結構、こういう人って、いそうです。
端から見れば、ブランドに振り回されてるような、おバカな女に見えても、
本人は、満足いくような人生を歩むために、一生懸命なんだって事、割と新鮮でした。
思えば、私の中に、この二人が、「天使と悪魔」風な感じで、住んでいるのかもしれません。
読後は、さわやかでした。

はじめ、読みながら、これが、直木賞?!って思いました。
かといって、私が、望む直木賞作品って、なんなのか、自分でも、分かってはいないのだけれど・・・(^^;。