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「いいわけ劇場」   
群ようこ 02.06.28



心のスキ間、これで埋めてます。
何かに依存するあまり、どこか本末転倒な人々。
苛立たしくも悲しくも可笑しい小説集(帯より)


「いいわけ劇場」・・・変な題名だなと、思いながら読み始めました。
短編集で、副題が
「120分の女」・・・目立ちたいから
「止まらない男」・・・したいから
「満腹家族」・・・幸せだからetc.
なるほどなぁです。
たとえば、「120分の女」は、毎朝、120分掛けて化粧する中年女性の話で、 彼女が、化粧をし始めた動機や、その化粧方法、また、そんな彼女を見る、あきれ顔の周りの人が描かれています。
そんな彼女が、どうしてそんなに時間を掛けて化粧するのか?・・・そのいいわけが、「目立ちたいから」なのでした。
そんな感じで、12人のちょっと行き過ぎた人たちのいいわけが並んでします。 おもしろいですね〜
そんなアホな!と思いながらも、それぞれの気持ちが、よく分かるんです。
食べ過ぎちゃう人、野良猫に餌をやる人、ゴミを拾ってくる人・・・(^^;

ああ、私も「映画365本の女」・・・だって観たいから。って感じかな。