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「老人のための残酷童話」    
倉橋由美子  


あまりにも恐ろしい結末
大ベストセラー「大人のための残酷童話」から20年。
現代文学最高の語り部・倉橋由美子が贈る10篇の物語 (帯より)

* * *

題名からちょっと趣味悪いかなぁと思いつつ読みましたが、決して、老人虐待の話ではないので、大丈夫です(^^)。

10篇からなるブラックユーモア小説集です。
題名に「老人のための〜」と付いているだけあって、メインテーマは、死とか、天上とか、宗教的なものが、ほとんどです。
それ故、私には、理解しがたい物もありましたが、「ある老人の図書館」のある境地に達した老人の話とか、「子を欲しがる老女」のキリシタンを嫌う神の本音とか、「地獄めぐり」の各種地獄のばかばかしさとかが面白かったです(^^)。

「大人のための残酷童話」は、昔読んだことがあると思うのですが、すっかり忘れてしまいました。是非もう一度読んでみたいですね。 (2004.05.28)