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「琥珀枕」
森福 都  





七つの妖異、七つの謎、七つの解決
雑伎団的妙技に酔わされる森福版”りょう齋志異”
いやぁ〜、メッタ読まされました
書評家・ライター豊崎由美氏推薦 (帯より)




中国の東海郡藍陵県で起こる不思議な物語の短編集です。
主人公の趙昭之の塾師が、スッポンの徐庚先生だというのですから、それだけで、この本の大まかな内容が推察されますよね(^^)。
ちょっと苦手なジャンルかなぁと思いましたが、なかなかおしゃれなお話で、楽しめました。

・不死の薬「太清丹」にまつわる様々な思惑がうごめく「太清丹」
・大食の大賢にとりついた幽鬼とは「飢渇」
・不思議なたん壺「唾壺」
・川から出てくる白い腕「妬忌津」
・不眠には手放せない「琥珀枕」
・不思議なお告げ「双犀犬」
・井戸の中をのぞき込むと・・・「明鏡井」

どれも不思議な話で、面白かったです。
ただ、舞台が中国なので、題名も難しければ、人の名前も、聞き覚えのないものばかりで、少々苦労いたしました。(2005.04.30)