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「いま、会いにゆきます」
市川 拓司  




好きな人を思うとき、必ずその思いには別離の予感が寄り添っている。
―もし、そうだとしても。
書かれているのは、ただ「愛している」ということ。
思いきり涙を流してください。
新しいベストセラー恋愛小説の誕生です。 (帯より)



映画を見てから半年以上経ちました。本を読んだら、映画のイメージが壊れてしまうかなと思いつつ読みましたが、そんなことは、一切無く、あの配役の絶妙さに、舌を巻きました。映画を見たから、そう思うのかもしれないけれど、ぴったりの配役ですよね〜〜。

ストーリーは、ほとんど同じで、映画のシーンを思い出しながら読んでゆきました。
映画を見てから半年経つので、忘れているところもありましたが、読んでいるうちに、す〜〜っと、思い出しました。
ラストの種明かしのシーンは、映画の方が、わかりやすく描かれていて、映画館では、あぁ、そうだったのかぁ〜〜と、すごく納得したのですが、本を読んでみると、ちょっと頭がこんがらがってしまいそうでした。と言うことは、映画は、見事な映像化を成し遂げたってことなんでしょうね〜。

本を読んで再び感じたのは、ほのぼのとした、押しつけがましくない愛。そして、お互いを思いやる心です。その優しさがこの本の全てですね〜。この繊細さは、日本人特有の長所なのではないかなと思いました。

ご多分に漏れず、この物語も、ハリウッドリメイクが決まったそうで、主演の澪役は、なんと、私の苦手なジェニファー・ガーナーということで、イメージも違うし、がっかりです。巧役はまだ決まっていないそうですが、いかにもアメリカ風な味付けになってしまう様な予感がしますねぇ・・・(T_T)。

それにしても、映画を見た時も思ったことけど、澪の姿は、他の人にも見えるようだったので、他の人の反応は、いったいどうだったんでしょう。そこら辺のことが全然触れられていませんでしたね。ファンタジーだから、そんな細かいことは、考えたらいけないんでしょうけど・・・(^^;。 (2005.06.21)