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「優しい音楽」
瀬尾まいこ  

受けとめきれない現実。止まってしまった時間ーー。
だけど少しだけ、
がんばればいい。
きっとまた、
スタートできる。(帯より)



瀬尾まいこさん。ずっと気になっていた、この人の作品をやっと読みました。
何故気になっていたかというと、数年前、新聞のコラム・・・と言うか、エッセイを読んだとき、その優しさが、とても印象的で、この人の書いた本を読んでみたい!と思ったことがあったのです。その時の文章は、切り抜いてまだ手元にありますが、彼女の教えている中学が参加したの駅伝大会の話で、とても優しい視線で、教え子達を見ている人だなぁと、思ったのでした。
それから、数年経ってしまいましたが、やっと読めました。瀬尾まいこさんの本。それは、想像通り、優しさに溢れた、素敵な本でした。

表題の「優しい音楽」の他、2編が収められていますが、一番好きなのは、やはり表題作です。
ミステリアスに話が進んでゆくのですが、全てが明らかになったとき、その登場人物達の優しさに、思わずホロリとしてしまいました。
またまた、極めてみたい作家さんが増えたようです(^^)。(2006.01.10)