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「天使のナイフ」
薬丸岳  



殺してやりたかった。でも殺したのは俺じゃない。
妻を惨殺した少年たちが死んでいく
これは天罰か誰かが仕組んだ罠なのか!
「裁かれなかった真実」と
必死に向き合う男を描いた感動作! (帯より)




第51回江戸川乱歩賞受賞作だけあって、面白くて、また読みやすさも手伝って、あっという間に読んでしまいました。
本のテーマは、少年犯罪。
理解できないような少年犯罪があちらでもこちらでも起こっている昨今、いったいどうしたらいいのかと、途方に暮れてしまいます。
この本は、そのやりきれない犯罪を、加害者、被害者両面から突き詰めていった物語です。
最初は、被害者の目線で話が進んでいくので、手厚い加害者保護の法律の壁に、主人公、桧山と共に、怒りでクラクラしてしまいました。
ですが、後半になると、一転して、違った角度での見方も出来るようになり、それはそれで、心が痛むのでした。

あまりにも、暗い過去を持った人が多すぎて、現実離れしてる感じはしましたが、思わぬ話の展開に、最後まで、一気に読み進むことが出来ました。 (2006.04.01)