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「ラッシュライフ」
伊坂幸太郎  


交錯する十余の人生
併走する五つの物語
歩き出すバラバラ死体
収斂するは、一枚の壮大な騙し絵 (帯より)


読んでいるときは、色々な人が色々なことをしている、ぶつ切れの話が続き、読みにくくて大変でした。
でも、それが終盤になってくると、見事に関連してくるので、うれしい驚きに取って代わります。
読み終わって、もう一度、最初から読み直してみると、細かいところにその伏線がたくさん描かれていることに気づき、なんだかうれしくなってしまう本でした。

ただ、私は、短編が好きではないので、繋がりの分からない短編を読まされているような前半は、少々しんどくて、挫折しそうになりました。
ですが、この本は、挫折しそうになっても、どんどん先に読み進むべき作品です。
すると、ほぉ〜〜〜〜〜ということになること、請け合います(^^)。
伊坂幸太郎さんの才能が溢れているような作品でした。

単行本と、文庫本の表紙が違うみたいですね。単行本の表紙のエッシャーの絵は、重要だと思うんだけどな〜〜。 (2006.06.17)