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「三年坂 火の夢」
  早瀬 乱







「三年坂で転んでね」―そう言って兄は死んだ。火の街を疾走する謎の人力俥夫。「隠された坂」が背負う運命とは?第52回江戸川乱歩賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)



第52回江戸川乱歩賞受賞作なので、期待して読みました。
兄が言い残した「三年坂」の謎を弟が解き明かしてゆくミステリーです。
「三年坂」の謎を追う章と、「火の夢」を見る高島鍍金の章とが交互になる構成で、次第に謎の核心に迫ってゆきます。
乱歩賞だけあって、不思議で、ちょっと不気味な感じのする物語でした。
内容も、とても凝っていて、読み応えがありました。

ただ、文章的に、読みにくい部分が、ちょこちょこと出てきて、あれっ?!と思って、読み直すところが、何カ所かあったのが鬱陶しかったです。
また、色々な謎が盛りだくさんありすぎて、あれもこれもという感じ。もっとスリムにした方がスッキリしたかもしれないですね〜。
それから、私は、東京の地図が頭にないので、地理的なことが分かりにくかったです。地図を付けて欲しいなと思いながら読みましたが、読み終わった最後に地図があったんですねーーー。これ、最初のページに付けて欲しかったです(^^;。 (2006.12.17)