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「カクレカラクリ」
  森博嗣

天才絡繰り師によって、
120年後に作動するように仕掛けられた謎の絡繰り。
何のために?そして、それはいったいどこにあるのか? (帯より)



森博嗣作品、初の映像化!ということで、2時間ドラマになったそうです。
森さんの作品は、確かに映像化しにくいものが多くて、今まで実現しなかったんでしょうねぇ。
この小説は、コカ・コーラの120周年とコラボレーションした、ドラマのための書き下ろしたそうです。なるほど、だから、コーラが頻繁に出てくる上に、120年目が問題になってくるわけですね。
というわけで、ストーリーは、青春冒険物語的で、登場人物もドラマ向けになっていて、森ファンにとっては、少々物足りないものではありました。○○もなかったしね。
ですが、メインの絡繰りへのこだわりには、熱い思いも感じられて、森さんらしさも、伺われます。
本としても読みやすくて、スイスイと進んでゆき、その割には、自分では、謎が解けず、ちょっとイラッとしましたが、簡単に解けるようでは、本にはなりませんよね〜(^^)。
というわけで、期待したほどではありませんでしたが、そこそこ普通には楽しめました。(2007.01.25)