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「虹色天気雨」
  大島 真寿美





ある日突然、幼なじみ奈津の夫・憲吾が姿を消した。市子は、夫捜しに奔走する奈津から一人娘の美月を預かる。女性の影もちらつく憲吾の失踪だったが、市子も、まりも、三宅ちゃんも、究さんも、土方さんも、いつもと変わらず、美月の運動会に集まった。事態はやがて、市子の元恋人も登場して意外な展開を迎える。 (「BOOK」データベースより)



幼なじみの仲良しがが近所に住んでいて、事あるごとに、ワイワイガヤガヤ集まって、困ったことがあれば、一緒に心配し、手助けが必要ならば、助け合う。そんな女友達の物語です。
お互いの生活は尊重するけれど、プライベートの奥にまでは踏み込まないという、絶妙な距離感が心地いい。
こんな友だちが居たらいいなと、大人になって引っ越してしまった私は、思うのだけれど、いたらいたで、ちょっと鬱陶しいかも、な〜〜て思ってしまったりもします。
でも、美月の運動会のシーンなんて、本当に楽しそう。周りからは、きっと浮いているんでしょうけどね〜(^^)。

失踪した友だちの旦那の顛末は、はっきりとは書かれていないけれど、どうなるんでしょう。いい方向に向かいそうな感じだったけれど、わたし的には、200万持って失踪して、何ヶ月も帰ってこなかった人なんて、基本的にもう信用できない。何か言いたいことがあれば、そうする前に、相談なりすればいいのに。

なんだか生ぬるくて、あまり好きになれませんでした。 (2007.05.01)