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「ミハスの落日」
  貫井徳郎


今も胸に残る、強い想い
心の底に潜む、深い闇
そして待ち受ける、驚愕のどんでん返し
世界を舞台に描く、最新作品集 (帯より)



外国を舞台にした短編が5つ。実際に著者は、現地に足を運んだそうです。

「ミハスの落日」
読んでいるうちに、どんな結末が待っているのだろうと、どんどんドキドキしていきました。ただ、そのオチにたどり着く前に、想像できてしまったのが、残念。密室のトリックも、そんな!!と思ってしまいました・・・(^^;。

「ストックホルムの埋み火」
途中で、もう一度最初から読み直してしまいました。これには、やられましたね〜〜。面白かったです(^^)。

「サンフランシスコの深い闇」
人には信じてもらえそうもない奇跡のような”運命”ってあるのかもしれないと、たまに思うこともあります。でも、それがずっと続くかというと、そうでもないのかもしれませんねぇ。

「ジャカルタの黎明」
インドネシアの人々にとっては、日本は、「成功した国」。バリ島に観光に行くと、なるほど、そうなのかもしれないなぁと思ってしまいます。豪華なホテルに泊まる私たちと、地元の人々との間には、大きな隔たりが感じられました。

「カイロの残照」
今は一般に知られるようになったスキミング。この対応策もとられて、ちょっと安心ですが、やっぱり、カードは、あまり使いたくありませんねぇ。

(2007.06.05)