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「クローバー」
  島本理生




世界はうつろい、
大切なものさえ変わってゆくーーー
それでも、
一緒に
いたいよ。 (帯より)


双子の姉弟、華子と冬冶の青春連作です。
8編の話が連なっていますが、著者の島本理生さんは、最初は、短編のつもりだったそうです。
私も最初は、そのつもりで読んだのですが、この魅力的な双子の話をもっと読みたくなってしまったので、連作になっていてうれしかったです。

双子、しかも、男女の・・・。二卵性でしょうから、性格も正反対。
こんな二人の生活って、うっとうしいような、頼りになるような・・・。
きっとそれが半々なのでしょうね〜。

理想と現実は、多少離れていても、最終的には、落ち着くところに落ち着くのが、一番。
学生時代の恋は、流動的だけれど・・・。

帯にあるように「キュートで痛快、せつなくて愛おしい」青春物語でした(^^)。 (2008,01,29)