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「ダイイング・アイ」
  東野圭吾


今度の東野圭吾は、悪いぞ。
その目には、何が映っていたのか。
誰もが少しずつ嘘をつき、
誰かを陥れようとしている。(帯より)


相変わらず、流れるような読み口で、読者を飽きさせず、ワクワクしながら読み進むことが出来るのはさすがです。
いったい、なにが?どうして?と、本から目が離せなくなってしまいました。
ちょっと昔の作風に戻ったのかな〜と思ったら、なんと、1998年からの週刊誌の連載作品の単行本化なんですね〜。
ちょうどこの頃は、私が東野作品にのめり込んでいた時期でもあり、だから、もちろん、私の好きなテイストなのでした。

どんな結末に持って行くのかと、最後まで期待感で一杯でした。
ラストは、人によっては、あり得ない〜と、がっかりする方もいるかもしれませんが、いいんです、これで(^^)。

しかし、記憶を失ってしまうって、怖いですね〜。以前の自分が、どんなことを考え、どんな行動をしたのか分からないのですから。たとえ、人から教えられても、他人の話のように聞こえてしまうことでしょう。

読みながら無性にカクテルが飲みたくなる本でした(^^)。 (2008,02,09)