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「犬はきらい?わたしを変えたダメ犬サーシャの物語
エミリー・ヨッフェ  




猫好きだったエミリーは、幼い娘にせがまれて渋々犬を飼う羽目になった。わが家にやってきたのは、元野良犬のビーグル、サーシャ。愛らしく垂れた耳に、つややかな毛皮の、とてもかわいらしい犬だ。しかし、この外見にだまされてはいけない。サーシャは、おもらしばかりするし、隙あらば脱走してしまうし、しかも何でも食べてしまう(エミリーの下着までも!)というスーパー野良犬だったのだ。 かくしてエミリーとサーシャのバトルが勃発。家の中は汚くなるし、なんだかくさいし、エミリーも家族もうんざり。だが、毎日の散歩に引きずられて歩きまわり、無理やりベッドに侵入され、しつけ教室で一緒にしかられているうち、すっかりエミリーの生活はサーシャ中心に。今では他の野良犬まで預かる始末。わたしったらいつの間に? アメリカの名物ライターが持ち前の行動力と観察眼で、おそろしい困ったちゃんである犬たちと、犬をめぐる人々(自分も含む)のおかしな日常を描きだした! 爆笑必至のエピソードからほろりとする話、なるほどと役に立つ犬情報まで満載の、犬を飼う人なら必読の楽しいエッセイ。 (内容紹介より)



アメリカのライターが書く、親ばか犬物語です。
ペットに対する親ばかぶりは、私もネコを飼っているので、よくよく分かっていますが、他の人の親ばかぶりを目の当たりにすると、なんでそこまで?とか、どうして耐えられるの?とか、内心、あきれながらも、心の底では、とても、癒されるのでした。

著者のエミリーは、元々ネコ派だったのに、家族の要望に負けて、犬も飼い始めるのですが、それが、彼女に、大いなる悩みと、すばらしい喜びをもたらしたのでした。

彼女が飼ったのは、ビーグル犬のサーシャ。
私も、飼いこそしませんでしたが、ビーグルは、よく知っています。愛想が良くて、攻撃的なこともなく、少々落ち着きはないけれど、とても好きな犬です。
でも、ビーグルを室内飼いすることは、大きなリスクを伴うのですね〜。
まず一番困ったことが、トイレのしつけが出来ないこと。これは致命的ではないでしょうか・・・(^^;。
あちこちに排泄されたら、もううんざりですよねーーー。
エミリーも、これにはほとほと困ったらしく、病院にかかったり、トレーニング教室に通ったり、コミュニケーション体験(犬とのよ!(^^;)をしたり、それはそれは涙ぐましい努力をしたそうです。
その間も、ベッドの上や、バスマット、カーペット・・・あらゆる所に粗相をされたそうです。想像しただけでも、怖ろしいーーー(^^;。

そんな苦労を重ねても、彼女は、サーシャを心から愛し、慈しみます。なんてすばらしいのでしょう〜〜(^^)。
その上、彼女は、2匹のネコの異常行動にも対処を迫られたり、行き先のない犬の預かりをしたり・・・。本当に、頭の下がるほどの八面六臂ぶり。
まあ、それが、こうして本になるのですから、ただでは起きないというところでしょうか?!

本には、他にもいろいろな犬が出てきて、様々なエピソードが、紹介されています。犬好きには、たまらない、とても楽しい本でした。 (2008,04,08)