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「儚い羊たちの祝宴」
米澤穂信



あらゆる予想は、 最後の最後で覆されるーーー。 ラスト一行の衝撃にこだわり抜いた、暗黒連作ミステリ。 (帯より)



大学の読書倶楽部「バベルの会」で結びつく、5つの短編が収納されています。
暗黒連作ミステリ・・・読む前から、面白そうで、ゾクゾクしてしまいました(^^)。


「身内に不幸がありまして」
次々に身内が殺される7月30日・・・不吉な日。
その日にいったい何が起こったのか・・・?
最後に明かされる真実に、愕然としました。

「北の館の罪人」
奇妙な買い物の意味は?
殺人者は、赤い手をしている・・・。

「山荘秘聞」
別荘の管理を任された彼女が考えていることはいったい・・・??
こんな素敵な別荘の管理人なら、やってみたいかも(^^)。

「玉野五十鈴の誉れ」
これぞまさしく最後の一行が効いているお話です!

「儚い羊たちの祝宴」
”お金持ち”として生きてゆくのも大変なのですね〜。特に、成金には、理解しがたいことばかりなのかも。
厨娘を理解しないまま雇った成金の滑稽さと、厨娘の使命の怖ろしさ。金持ちって・・・?!(^^;。


想像したほどでもなかったけれど、ゾクッとする話ばかりで、面白く読めました。
ミスリードに心地よく惑わされてください。 (2009,01,28)