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「白銀ジャック」
東野圭吾


ゲレンデの下に爆弾が埋まっているーー 「我々は、いつ、どこからでも爆破できる」。年の瀬のスキー場に脅迫状が届いた。警察に通報できない状況を嘲笑うかのように繰り返される、山中でのトリッキーな身代金奪取。雪上を乗っ取った犯人の動機は金目当てか、それとも復讐か。すべての鍵は、一年前に血に染まった禁断のゲレンデにあり。今、犯人との命を賭けたレースが始まる。圧倒的な疾走感で読者を翻弄する、痛快サスペンス! (裏表紙より)



スキー場を舞台としたサスペンスです。

スキーに行ったのなんて、学生の時だから、いったい全体何年前のことでしょう(^^)。
でも、これを読んで、スキー場の雰囲気を思い出しました。

懐かしいなぁ。 私なんて、スノボもしたことないし、スキーも、ヘタッピだったから、
この本に出てくる人たちのようなスーパープレイとは、無縁だったけど、
読んでいるときだけは、自分も、かっこよく滑っているような気がして、楽しかったです。

ただ、東野圭吾のサスペンスとしては、ちょっと精彩がなかったような気もします。
金の受け渡しの時のハラハラ感とかもないし、
犯人とのやりとりの緊張感も、イマイチ感じられなかったです。

でも、ラストまで来ると、あぁ、そういうことじゃなかったのね。と、一応は、納得かな。
逆に、こういう手があったのか!と、驚きもしました。
ここら辺が、東野流でしょうか。

2時間サスペンスにもってこい・・・っていうより、やっぱり、撮影にお金がかかりそうだから、映画向きかな・・・の題材かと思われます(^^)。 (2011,10,12)