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「ナミヤ雑貨店の奇蹟」
東野圭吾






あらゆる悩みの相談に乗る、不思議な雑貨店。しかしその正体は……。物語が完結するとき、人知を超えた真実が明らかになる。すべての人に捧げる、心ふるわす物語。 (内容紹介より)



なんだか久しぶりに、心の底からよかったな〜と思った東野作品でした。
もちろんいつも東野さんの作品は、普通以上のレベルで、内容も面白いし、読みやすいのですが、なんだか最近の作品は、私が言うのもおこがましいですが、思ったほどぱっとしないというか、物足りなかったのです。

でも、今回のこの作品は、のりは軽いのに、思いがけず深く感動出来たし、ストーリーもうまいな〜と思いました。
ある章の最後では、涙ぐんでしまったことも・・・。

”ナミヤ雑貨店”っていう、このネーミングも、笑えるんですよね〜。
それなのに、この感動!
このギャップ、いいですね〜。

読み始めると、次を読むのが、さらに楽しみになるという、チェーンリーディング状態に、見事にはまってしまいました。

確かに、人に悩みを相談するってことは、自分の悩みを、改めて考え直してみて、結局、自分自身で、納得する答えを出すことなのかもしれませんね〜。
悩みに答える人は、その手助けをするだけなのかな。

う〜ん、それにしても、本当に、不思議な家でした・・・。 (2012,12,22)