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「ジヴェルニーの食卓」
原田マハ


マティス、ピカソ、ドガ、セザンヌ、ゴッホ、モネ。新しい美を求め、時代を切り拓いた巨匠たちの人生が色鮮やかに蘇る。『楽園のカンヴァス』で注目を集める著者が贈る、“読む美術館”。 (「BOOK」データベースより)



第149回直木賞候補作です。

マティス、ドガ、セザンヌ、モネという画家の巨匠たちの物語が四編収録されています。
その話の中には、ピカソとか、ゴッホとか、これまた巨匠たちの名前も出てきて、何とも豪華です。

うつくしい墓
マティスの最晩年に、家政婦としてそばに使えた女性の目を通して描かれた物語です。
年老いた芸術家のそばに使えるということは、とても気を遣うことでしょうが、その感性と、同調できれば、この上ない幸せな体験となることでしょう。
そういう人間をそばに置けることは、芸術家にとっても、きっと心安らぐことなのでしょうね。
私には、マリアのような気働きは、絶対無理ですが、少しでも、そういうことができる人間に近づきたいですねぇ。

エトワール
ドガがこだわり抜いた、踊り子をモチーフとした作品の奥深さが、垣間見れるような物語でした。
時として、芸術家の欲望は、他人には理解できないものなのでしょう。

タンギー爺さん
若い芸術家を、金銭面のみならず、精神面でも、支え続けたタンギー爺さん。
こういう人がいてこそ、若い画家が成長し、そしてセザンヌなどの巨匠が生まれるのでしょう。
登場する全てが、芸術を愛する人々です。
でも、家族は、ちょっと大変だわね。

ジヴェルニーの食卓
表題作ですが、やっぱりこの作品が一番好きです。
モネの睡蓮の絵は、印象派の代表作として、誰もが、頭にインプットしていることでしょう。
その絵を頭の中に思い浮かべながら、この話を読むと、心にすんなりと、物語が、浸透してきました。
若い頃の苦労と、家族への愛、そして、絵を描くことへの恐れと喜びが感じられます。


こういう本を読むと、人間としてのレベルが、ちょっとだけ上がったような気がしてうれしいです(^▽^)。
原田マハさんの他の本も、要チェックですね〜〜。

とはいいながら、実は、不勉強な私は、マティスを知らず(^_^;、出てくる絵を、スマホ片手に調べながら読みました。
あと、セザンヌのリンゴの絵とかも同様にして読みました。
今は、美術展や本屋さんに行かず、それどころか、立ち上がりもせずに、すぐになんでも調べられるんだから、私のように物を知らない人間にとっては大助かりです。いい世の中ですね〜〜(^▽^)。 (2013,10,13)