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皆川博子コレクション1「ライダーは闇に消えた」
皆川博子





本年度、第16回日本ミステリー文学大賞受賞の著者の幻の未刊行作を含め、収録作全て文庫未収録作のみ集めた比類なき豪華傑作選、刊行開始! モトクロスに熱狂する若者たちの群像劇を描いた青春ミステリーの表題作ほか13篇収録。(内容紹介より)



皆川さんの三作目の著書だそうです。

題名からも分かるように、前回読んだ「トマトゲーム」と同様、若きライダーたちの話で、
当初、危険な行為による事故だと思われていた仲間の死が、実は・・・という話です。

オートバイの構造から、乗り方?!まで、詳しく描かれているので、さぞやバイクに詳しいのかと思えば、ご本人は、実は、自転車にも乗れない方らしい(^_^;。・・・まあ、自転車に乗れないバイク乗りがいてもおかしくはないですが・・・・。
これらの詳しい所は、実は、弟さんからの伝授らしいです。
でも、そのあたりを、完全に、自分のものとして、消化されているところが、皆川さんのすばらしいところです。

私は、バイクについては、全く知らないので、少々ちんぷんかんぷんな所もあったのですが、それぐらいの知識でも、わかりやすく、面白く読むことが出来ました。

そのほかに、短編が13編収録されています。
全て、文庫未収禄作と言うことで、レアなものばかりだそうです。

皆川さんの初期の作品なので、児童文学向けの作品のようで、軽いタッチの読みやすいものが多いですが、そこは皆川さん、一癖のある作品ばかりなので、飽きずに読むことが出来ます。 (2014,08,29)