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ぼぎわんが、来る
澤村伊智    

”あれ”が来たら、絶対に答えたり、入れたりしてはいかんーー。幸せな新婚生活を送る田原秀樹の会社に、とある来訪者があった。それ以降、秀樹の周囲で起こる部下の原因不明の怪我や不気味な電話などの怪異。一連の事象は亡き祖父が恐れた”ぼぎわん”という化け物の仕業なのか。愛する家族を守るため、秀樹は比嘉真琴という女性霊能者を頼るが・・・!?全選考委員が大絶賛!第22回日本ホラー小説大賞<大賞>受賞作(裏表紙より)



第22回日本ホラー小説大賞大賞受賞作です。
久しぶりのホラー小説。
怖かったらどうしようーーー!?と思いつつ読みました。

三章に別れていて、同じ事象について描かれていますが、それぞれ違う人物の視点で描かれています。

第一章は、事件に実際に遭う秀樹の視点で、何が起こったのかが書かれていて不気味です。
第二章は、秀樹の妻・香奈の視点で、秀樹との考え方、感じ方の違いがはっきりして、人間の複雑さや怖さが浮き彫りになります。
先日読んだ、「坂の途中の家」を思い出しました。
第三章は、第三者のオカルト作家、野崎の視点。いよいよ壮絶な悪魔払い?が始まります。

自分では知らず知らずのうちに、悪霊を呼び込んでいるなんて、どうしようもなくて怖いです(T_T)。
しかも、当事者以外にも被害が及ぶところがえげつないです。
”魔導符”のくだりは、ゾッとしました(^_^;。

題名から、そうかなとうすうす感じていましたが、去年映画化された「来る」の原作本でした。
映画、見なかったですが、どんな感じだったんでしょうか??見るのが楽しみです。

また、この続編もあるとか。また読みたい本が増えてしまいました。 (2019,07,04)