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シャム双子の謎
エラリー・クイーン   井上勇訳



猛火に四方を取り巻かれたインディアン部落。その寂しい深山の絶頂に閉じ込められた十一人の男女。そのなかに、我がクイーン警視父子がいる。文明世界から隔絶された炎と煙とに包まれた山荘に、はだかの魂をまるだしにして相剋する人間像は壮絶である。相次いで起こる奇怪な殺人。舞台も異常、登場人物も異常、条件も異常。異常ずくめのなかで、エラリーが十中九までの死の運命を背後にして犯人と死闘する。まったく、作者のいうとおり、これは尋常普通の物語ではない。



前回に続き、エラリー・クイーンの国名シリーズです。
エラリー&クイーン警視ものも二冊目なので、二人の関係にもだいぶ慣れてきました。
結局、クイーン警視の立場を利用し、エラリーが謎解きをするパターン。エラリーがちょっと父親をおちょくっているような所も見え隠れします。
この親子って、コナンと毛利小五郎のコンビに似てますよね〜(^_^)。

今回は、二人のドライブで始まりました。
この道中も、親子げんかしたり、道に迷ったりで、色々スリリングで面白いのですが、二人がたどり着いた屋敷も、奇妙で不気味な雰囲気がぷんぷんします。
そして、ここでもやっぱり殺人事件が勃発するのでした。

今回は、殺人事件だけでなく、山火事に見舞われるという、絶体絶命の危機に遭遇するので、
読みながら、どうなってしまうのだろうかと、ハラハラし通しでした。

殺人事件の謎自体は、小さな実証の積み重ねなので少々退屈でした。
しかも、クイーン親子の失態も重なって、この親子って本当に名探偵なの?!と、疑いかねない事態でした(^_^;。
でも、それを救ったのが、この山火事です。これほど悲惨なことはありません。この危機から脱するには、〇しかないけれど、ひょっとして、ここで、この親子の命運も尽きるのか?!とまで思ってしまいました。

超論理的な謎解き推理小説も面白いですが、このようなアクティブ感のある話も面白かったです。

題名が”謎”から”秘密”に変わったのね・・・。 (2020,05,11)