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モルグ街の殺人事件
ポー
 
特異な美意識と共に明晰な頭脳と数理的な思考を持ち、近代小説に推理小説のジャンルを確立したポーの短編集。残虐異常な母娘殺人事件の謎を、天才的な分析力を持ったデュパンが解明する推理小説第一作『モルグ街の殺人事件』、同じくデュパンがその推理能力を遺憾なく発揮する『盗まれた手紙』、死の世界の恐怖を象徴的に描く『早すぎる埋葬』など5篇を収録する。



子供の頃に読んだことのあるエドガー・アラン・ポーの名作を含んだ短編集です。
家の本棚を漁っていたら出てきたので、懐かしくなって読んでみました。
子供の頃に読んだのは、挿絵付きの子供向け版でしたが、これは、大人向きの本格派です。

「モルグ街の殺人事件」と「盗まれた手紙」は、よく覚えていましたが、他の作品は、初読みだったかもしれません。


「モルグ街の殺人事件」
言わずと知れたあの作品です。
探偵として登場するのは、オーギュスト・デュパン。
彼の論理的な考え方は、独特で、しち面倒くさいけれど、的確です。
デュパンの親友(語り手)との関係は、まさに、ホームズとワトソンのよう。
”推理小説のジャンルにおける原型を作り出した”と言われているそうです。

「落穴と振り子」
宗教裁判の結果の残虐な刑の話です。
残虐と言っても、最初は真っ暗な場所に入れられ、そして次は、大きな振り子の下に縛られるというもの。
これがなかなかに恐ろしい話で、しばらく忘れられそうにありません。

「マリー・ロジェエの怪事件」
「モルグ街の殺人事件」の続編と言うことですが、これは、イマイチでした(^_^;。

「早すぎる埋葬」
この話も恐ろしかったです。
昔、恐怖映画で見たような気がします。
棺の中に電話を引くって、こういうことだったんでしょうね。

「盗まれた手紙」
これも子供の頃に絵本で読みました。
デュパンの論理的な思考が炸裂です。 (2020,09,01)