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反日種族主義
日韓危機の根源

李 栄薫
 
慰安婦・徴用工・竹島…韓国を愛する研究者らが実証的に検証。日韓関係を危機に陥らせた数々の「嘘」を指摘した憂国の書。韓国を震撼させたベストセラーの日本語版。



1年ほど前に出版されて、大きな話題になったこの本ですが、やっと図書館の予約の順番がやってきました。

日韓両国でベストセラーになった本ですが、まず驚いたのは、自国を”嘘の国”としたプロローグです。
「嘘をつく国民、嘘をつく政治、嘘つきの学問、嘘の裁判」・・・これは皆、韓国のことなのです。
なんだか強烈すぎて笑っちゃいました。

こんな強烈な内容の本が、韓国で無視されずベストセラーにまでなったのは、著者が元ソウル大教授という知識人で、信頼の置ける立場の人だったからに違いありません。
そして、その内容も、詳しい数字と資料を挙げながら丹念に書かれていて、納得せざるを得ないものとなっています。

これを読んで、今まで私自身が感じていた日本の過去のイメージまで変わりました。
慰安婦問題、強制労働問題、竹島問題など、そういうことだったの?!という驚きです。
今までは、韓国に対して、申し訳ない気持ちと、いったいいつまで謝らせるのかという苛立ちを感じていたのですが、この本を読んで少し心が軽くなりました。
もちろん、日本にも反省すべき点は、多々あります。
反日を煽ったのは、むしろ日本人だったという事実に対してもモヤモヤします。

当然、この本を読んだ韓国の人たちの反応も様々なようです。
相変わらず反日政策は、続いているようですし、すぐには目に見える変化はないのかもしれません。
でも、これで少しでも韓国の人たちの気持ちが変化してくれたらと、思うばかりです。 (2020,10,25)