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スタイルズの怪事件
アガサ・クリスティ

事件は、ヘイスティングズ大尉が療養休暇を過ごしていたスタイルズ荘で起こった。女主人が急死し、しかもそれが毒殺だというのだ。毒はストリキニーネ。そして複雑な家族構成。たちまち湧き起こる疑惑の渦の中で、頭脳的で巧妙な犯罪トリックを見破り、事件を解決せんと登場したのがエルキュール・ポワロその人であった。灰色の脳細胞で次々と難事件を解決するベルギー人迷探偵ポワロを世界の推理小説界にデビューさせたアガサ・クリスチィ女史の記念すべき処女作!


アガサ・クリスティの処女作です。
名探偵ポワロが登場します。

ポワロの相棒ヘイスティングズが滞在するスタイルズ荘で起こった殺人事件を、たまたま近くに住んでいたポワロが登場して解決に乗り出します。
複雑な家族構成と、複雑な状況、そして複雑な心理が絡み合った作品です。

巧妙なトリックが仕掛けられていて、処女作といえども読み応えたっぷりでした。
特に、薬学の知識があるクリスティならではの仕掛けが面白いです。

そして特に驚いたのは、ポワロデビュー作にもかかわらず、もうすっかりポワロの造形が出来上がっていることです。
彼の容姿は言うまでも無く、几帳面な性格や、あの有名な「灰色の脳細胞」のフレーズも、もうこの一作目から出てくるのですから、どれだけ熟考の末の主人公なのかと思います。

謎解きももちろん楽しめますが、スタイルズ荘の素晴らしい外観や、庭を想像しながら読むのも楽しかったです。


コロナ禍の中、家にある推理小説を再読していたのですが、やはりクリスティは面白い!でも、まだまだ読んでない作品がある!!ということで、全作読破を目指してまずは処女作から読み始めました。
実は、昨年一度読んだのですが、もう忘れている!(^_^;。愕然としながら再々読したのでした。

家にあった本は、大昔に古本屋で購入したらしく、”100円”のシールが貼ってありました。
1976年出版の文庫本なので、題名が「スタイルズの怪事件」となっていて、クリスティがクリスチィだったりします。
また、誰とも知らぬ人の名前と日付が書いてあって、どんな人なのかなと想像したり・・・。
昔の本なので、活字が小さいく、読みづらかったのですが、これはこれなりに趣があって良かったです(^▽^)。 (2021,04,29)