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異端の祝祭
芦花公園


冴えない就職浪人生・島本笑美。失敗の原因はわかっている。
彼女は生きている人間とそうでないものの区別がつかないのだ。
ある日、笑美は何故か大手企業・モリヤ食品の青年社長に気に入られ内定を得る。
だが研修で見たのは「ケエエコオオ」と奇声を上げ這い回る人々だった−−。
一方、笑美の様子を心配した兄は心霊案件を請け負う佐々木事務所を訪れ・・・
ページを開いた瞬間、貴方はもう「取り込まれて」いる。民俗学カルトホラー!(裏表紙より)


冒頭は、どうなるのかわからず、その不気味さにゾッとしました。
もし彼女のような力を持っていたとしたらなんと生きずらいことでしょう。

中盤は不気味で、えげつないです。
そして、ある人物の印象がからりと変わったところがあり、あれっ?と思って前の方を読み返したりしました。

終盤は、不思議な力合戦。
ヤンには勝てそうな気がしなかったのですが、なんにでも弱点があるということでしょうか、上には上があるってことでしょうか。

終盤は、「続編に続く」って感じで終わりました。
本当に続編が出来るのかわかりませんが、もし出来るのなら、何やら恐ろしいことが待ち受けていそうです。

最初に思ったほどは怖くなくて、夜でも平気で読めたのはいいのですが、匂いが伝わってきそうで、ちょっと辟易としてしまいました(^_^;。 (2021,10,01)