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三幕の殺人
アガサ・クリスティ



引退した俳優が主催するパーティで、老牧師が不可解な死を遂げた。
数カ月後、あるパーティの席上、俳優の友人の医師が同じ状況下で死亡した。
俳優、美貌の娘、演劇パトロンの男らが事件に挑み、名探偵ポアロが彼らを真相へと導く。
ポアロが心憎いまでの「助演ぶり」をみせる、三幕仕立ての推理劇場。
新訳で登場。(裏表紙より)


あらすじにもあるように、ポアロは、当初”助演”的な活躍でした。
最初のパーティには、参加しているものの、それ以降は、姿を消して、本格的に登場するのが、中盤以降。
もちろん、鮮やかな謎解きは、ポアロが颯爽と成し遂げます。

というわけで、途中までは、事件捜査には素人である3人が事件解決を目指すので、いつもより、親近感があったように思います。
といっても、それらは、決して真実には近づかないのですが。

私は、いつもの通り鈍いので、ラストのラスト、ポアロが犯人を名指しするまで全く犯人に気がつかず、 ポアロがその名前を口にしたときは、「えっ?!」「えぇっっっ!!!」という感じになりました。
読者としては、最高の反応だったに違いありません(^▽^)。

というわけで、この作品も、たいそう面白く読むことが出来ました(^_^)。 (2021,12,13)